「ITスキル標準」というキーワードが先行して、ビジネスとしての導入コンサルティングの話も良く耳にします。では、その実状は?
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教育ビジネスでは? |
「ITスキル標準」準拠といって打ち出している教育ベンダー自体が、自社に「ITスキル標準」を適用できていないところもあり、診断ツールも単にトレーニングを売る道具になっているケースもあるようです。いいトレーニングを持っているところは、コンテンツ開発におけるいい企画設計者、いい開発エンジニアを持っており、モチベーション高く働いているはずです。「ITスキル標準」活用はそのための一つの手段ですが、教育ベンダーを選択するときは、自社に「ITスキル標準」を導入しているかどうかを目安にするのも一手です。 |
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コンサルティングの現場では? |
HR系コンサルファームは、「ITスキル標準」に対し思ったより関心と認識が低いように思います。少なくとも私が係わったHR系のコンサルタントの中で、「ITスキル標準」を理解している人は皆無でした。自社のメソッドなどを持っているからか、もしくはこの世界は標準化などできないと思い込んでいるか、何故かよく分かりませんが、とにかく旧態依然の考え方のように感じます。 実態は、人事制度や評価の仕組みについてはよく分かっているが、システム開発やエンジニア自身のこと、技術のことはよく分からないということでしょう。人材育成や評価に係わる内容は、会社ごとにユニークなものを作り上げなければならないという考えがあるようです。「ITスキル標準」はかなり優れた標準化された仕組みですが、そのような考えでは理解しにくいのは当然でしょう。ましてや実際のProjectの経験が無ければ、殆ど分からないでしょう。「ITスキル標準」は経験をベースにしているのです。経験のない人が、「ITスキル標準」導入のコンサルティングをできるはずもありません。
非効率で古い考えは、アジア勢の攻勢を受け止め、スピーディに優位なポジションをとらなければならないという考えに立てば、足かせにしかなりません。 標準化したものを最大限利用し、その上で特色などを持たせるという考えが理想的です。 次回は、パート2ということで「ITスキル標準」導入コンサルタントの認定についてお話しします。 |
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登録:2011-01-30 15:31:07
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