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コラム
第176話:ITSS・UISS導入後の運用における課題は? 〜その3 社内展開からのスタート
 この度の巨大地震により、被災された皆様、及び関係者の皆様に、心からお見舞いを申し上げます。
 諸々の状況により、当コラムのUPを控えておりましたが、新年度に入り気持ちも新たに再出発させていただくことと致しました。引き続きスキル標準導入後の課題を取り上げて行きます。

運用開始前の準備について
 スキル標準のコンテンツを有効利用して自社版の組織機能や人材像、スキル定義などを策定してスキル管理システムに搭載すると、仕組みとして準備が整ったことになるとお話しました。

 その後、本番運用するまでの必要な手順は次の通りです。

@運用プロセスの策定
A運用体制の確立
B運用ガイドの作成
C組織管理者向けガイドラインの作成
D社員向けガイドラインの作成
E社内説明会の実施
運用ガイドの必要性
 先回は、@、Aについて説明しました。これらは、仕組みを運用する側、管理責任側のための準備です。

 続くBの「運用ガイドの作成」も、引き続き運用管理側のための準備となります。

 スキル標準の活用をうまく続けられなくて途中で断念してしまったり、運用管理者の交代などでフェードアウトしてしまう原因の多くは、ここにあると言っても過言ではありません。

 導入プロジェクトでは、各部署から代表者が集まって、密度の濃い話し合いを続けることが多く、出来上がった成果物も仕組みとして評価の高いものになる場合が多いと言えます。

 その後、プロジェクトが終了してしまえば、その仕組みは運用専門の部署に引き継がれていきます。運用を任された担当者が、プロジェクトに深く関っている場合はいいのですが、そうでない場合は、プロジェクトのメンバと同じような高い意識を持ち合わせるのは、大変難しいのです。

 また、活用する側の現場のプロセスは注目されるのですが、運用する側のプロセスは見過ごされがちです。そうすると属人的になり、いい加減な対応になることが多く、継続した運用に耐えられなくなります。負荷が少ないだろうと、簡単に片付けてしまうと後で大変なことになってしまいます。

 @運用プロセスの策定、及びA運用体制の確立を実現するため、及び現場のプロセスを支えるために、運用ガイドは欠かせません。
運用ガイドについて
 運用ガイドに載せるべき要件として、次のものがあります。

・運用管理部隊と、現場組織管理部隊の役割分担の明確化
・スキル定義、人材像などコンテンツに関する改訂、及び仕組みへの反映手順
 経営戦略、事業計画の刷新による改訂、改善のためのコミュニティなど。
 改訂情報は必ず組織ファンクション(タスク)をもとに考えるプロセスを確立する。
・成長度合いの見える化を図るためのスキルデータ履歴情報の取得
 スキルアップ内容を具体的にするために、定期的にスキルデータの履歴を取る。
・組織管理者へ提供する統計情報などの作成手順や改訂の手順
 上記差分データや最新データから、事業推進や計画策定に必要な情報をグラフ化する。
・経営層へのサマリ報告
 経営層や全社に向けて年1度程度、サマリを報告する。

・システムのバックアップ手順
・システム障害時の運用手順
登録:2011-04-04 17:19:46
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